傘寿まり子は文章を書く事に疲れている人に読んで欲しい漫画です!
文章を書くことに疲れてきた。
毎日書かなくてもいいじゃん。
なんで読んでもらえないんだろう。
こんな風に思った事ありませんか?
わたしはあります。というか結構な頻度であります(T_T)
そしていや、自分で決めた事だし、やりたい事だし。頑張ろう。
と持ち直します。
今回紹介する「傘寿まり子」という漫画は、そんなネガティブな状態の「文章を書いてる人」にぜひ読んで欲しい漫画です。
主人公や漫画に出てくる人気作家の言葉に「はっ」と気付かされますよ。
文章を書く楽しさや読みがあたった時の楽しさを思い出させて、頑張ろうって気になります。
わたしがなぜそう思うのか、理由を交えて紹介していきたいと思います。
この漫画は80歳(傘寿)の女流作家の話です。
高齢で、ヒット作が出てないからと依頼が少なくなったまり子が色々な理由で家出をするところから始まり、高齢者特有の問題に恋、友情、そして大きな夢を実現させていくそんな内容になってます。
この話を一言で表すなら、「おばあちゃん作家の成長物語」です。
そして、高齢になってしまった作家の哀愁や高齢者の生き方・考え方などが、主人公まり子を通して伝わります。
なので通常ならお勧めするのは35歳以上の女性。
※かわいいおばあちゃんが活躍する話なので、誰が読んでも面白いと思う思うかもしれませんが、深く考えさせられるのはやはりまり子が母親世代だと思います。
けれどそのようなお勧め記事は有名書評サイトがすでに書いてます。
そちらにお任せして、わたしは5巻以降の展開から、文章を書くのに疲れてしまった人にお勧めします。
※以降若干のネタバレを含みますので、まっさらな状態でこの本を読みたい方は、この記事はスルーしてください。
傘寿まり子をお勧めする4つの理由
5巻以降にまり子が掲げる夢は「ネット上に高齢者作家の受け皿になるプラットフォームを作ること」。
その為のWEBマガジン「レトル」を立ち上げます。
「レトル」を立ち上げる為の準備や企画、作家探し、そして運営。この辺が描かれているのが5巻以降。これが文筆業を文字を書く事に疲れてる人に刺さります。(わたしが刺さりました^^;)
①主人公が作家
まり子は作家です。しかも長年現役で書いてきたベテラン作家。
そんなまり子が作家としての依頼が無くなっていく様が描かれてます。世間から注目されくなっていくと消えざるを得ない。人気商売には時流を読む必要がある事が解ります。
②主人公の発想やバイタリティ
5巻以降の流れは物語なの若干ご都合主義というか、そんなにうまく行くわけない。という感想もあります。それでも、まり子の発想力と行動力は自分の動けなさを反省する材料にもなります。
「80歳のおばあちゃんが動けるんだからあんたたちなら動けるでしょ?」
とまり子に叱咤激励されてる気になります。
③人気作家が作品を作る時に考える理論
「小桜蝶子」「くらはらてつろー」という新旧の人気作家(くらはらはクリエイターでもあります)の考え方が非常に参考になります。
二人共読者が何を求めているか、どうしたらそれを満足させられるか。それを考えて作品を創り出しています。
その視点、ぜひ取り入れたいです。
④クリエイターの戦略的思考が刺さる
くらはらてつろーは作家でもありますが、自身もWEBマガジンを運営していて、まり子にそのノウハウを教えてくれます。
そのやり取りも参考になりますよ。
傘寿まり子で刺さった言葉2選
あまりネタバレをしてはいけないと思ったのですが、このシーンだけはどうしても紹介しておきたい。完全にネタバレです。ご注意ください。
小桜蝶子さんは人気作家でした。
でも色々あって、セルフ・ネグレイトをしてしまい、ゴミ屋敷の住民に。その後まり子達の手助けもあり作家として復活します。
復活後、商店街の寂れた繁盛してない服屋さんに言う言葉。
しびれました。ザクッと刺さりました。
そうですよね。自分のこだわりではなく、読んでくれる人、欲しがっている人の気持ちに沿わないとダメなんですよね。独りよがりな文章をかかないようにしようって気持ちを改めました。出来ているかはともかく(T_T)
これはもう何も言う必要はないかと。
レトルへのアドバイスですが、わたしに刺さりました。
気持ち的には
「ぐはぁ(致命的ダメージ)」
です。
がんばります。
まとめ
という事で「傘寿まり子」をお勧めしました。
この漫画も前回の「たそがれたかこ」と同じように「このマンガがすごい!2018 オンナ編」にて6位でした。
↓「たそがれたかこ」をレビューしてます。ネタバレです^^;
それだけ皆がお勧めする漫画だと言うことです。そしておそらく高齢者のまり子を主軸に置いたお勧めが多いだろうと思います。
実はわたしも最初はその方向でお勧めしようと思ってました。
だけど刺さった言葉が2選で紹介した言葉だったんです。
わたしが今ブログを書いている生活をしているから、その言葉が刺さりました。そして同じようにこの作品で気づくブロガーさんや文字を書く人がいるんじゃないか。と思って記事にしました。
1巻はわりと無料で読む事ができるタイミングがあると思いますが、5巻〜7巻は難しいです。でもFODならAmazonアカウントで登録するだけでポイントがもらえ。傘寿まり子は500円だから2巻確実に読めます。(2018年8月現在)そして今なら1ヶ月のお試し期間中に解約すると無料で読めますので、お勧め。FODって検索したら出てきますので、ぜひ読んでみてください。
傘寿まり子お勧めです。